朝、雨が降っていたので、車でお兄ちゃんを合気道の道場まで送りに行っている時のことです。
お兄ちゃん「来週審査なのに申し込みしてない!」
お父ちゃん「え?申込用紙もらってないよ」
お兄ちゃん「かばんに入ってた」
小学生の男子によくあることですね。
お父ちゃん「これ今日までだよ。お金用意して記入しないといけないから、先生に、来週でいいか聞いてくれる?」
私に似て、心配性のお兄ちゃん。
あと、子供にとって、先生と交渉するのはハードルが高いようです。
お兄ちゃん「もうダメだ〜、どうしたらいいんだ〜」
今日までが提出期限なので、ダメかもしれないと心配が増幅してきたお兄ちゃんでした。
大人目線では、全然大丈夫なんですけどね(^^)
先日試した下記の自己勇気づけを意識してお兄ちゃんにも試してみました。
ちょっとパニクっているお兄ちゃんへの勇気づけ
お父ちゃん「何が心配なの?」
お兄ちゃん「来週審査を受けられないこと」
お父ちゃん「そうなんだ、審査受けられないことが心配なんだ。じゃあ、審査受けれるようにするには、今、何かできることある?」
お兄ちゃん「・・・」
なかなかアイデアが浮かばないようなので、提案をすることに
お父ちゃん「先生に申込用紙の提出は来週でもいいですか?って聞くことできるんじゃない」
お兄ちゃん「先生がダメって言ったら?」
お父ちゃん「そうだね。それを決めるのは先生だからね。じゃあ、ダメって言われたら、何かできることある?」
お兄ちゃん「・・・」
アイデアは浮かばないようですが、いろいろ考えていたと思われます。(「何も言わない」=「何も考えてない」ではないですからね)
お父ちゃん「そこで諦めることもできるし、諦めないで、もう一回お願いするのは、お兄ちゃんの自由だよね?」
お兄ちゃん「・・・」
やはり、先生と交渉するのはハードルが高いようです。
お兄ちゃん「あっ!お父さんが、後で迎えに来る時に、お金と申込用紙持ってくるのは?」
お父ちゃん「おっ。いいアイデアだね!柔軟に考えたら、結構、解決策あるもんだね〜」
勇気づけ、大成功!
心配してちょっとパニクってたお兄ちゃんでしたが、解決策にたどり着きました!
困難な時こそ、リラックスして、柔軟に、そして、創造的に(アドラー心理学を学んでいると、繰り返し出てくるフレーズです)
困難な状況を乗り越えた、お兄ちゃんでした。
好奇心をそそる質問をする
今回の勇気づけは、アドラー式子育ての手引き「好奇心をそそる質問をする」に当てはまります。
以下、Positive DisciplineのCuriosity Questionの翻訳引用です。
説明をする代わりに、質問することで、子どもが自分で考えたり判断することに、繋げましょう。
1) 遅刻しないようにするには、どうしたらいい?
2) あっ。牛乳ごぼしちゃったね。どうしようか?
3) どうやって、お兄ちゃんと一緒に、解決できると思う?
4) 外、寒そうだね。何を着て行こうか?
5) 宿題は終わりそう?とんな予定なの?
Positive Disciplineより翻訳して引用
やり方を教えたり、指示をする代わりに、子ども自身に、解決策を考えさせるのが目的です。
ついつい、子どもに、答えを教えたくなってしまいますが、自分に考えさせるような質問をします。
なかなか難しいです。誘導質問になりがちです。
「今日は何時から宿題するの?」
状況や言い方によっては、「早く宿題しなさい!」に聞こえてしまいます。
たぶん、下心があると、そう聞こえてしまうんですね。
「早く宿題しなさいに聞こえた?言わない方が良かった?」
たまに、そんなふうに、率直に聞いたりもします。
実践、あるのみです(^^)
下記はPositive DisciplineのCuriosity Questionへのリンクです。
https://www.positivediscipline.com/articles/curiosity-questions