怒っている人が苦手でした。怒りの究極的な目的が分かると、優しく、そして、強くなれる

怒っている人が苦手でした。怒りの究極的な目的が分かると、優しく、そして、強くなれる

私は怒っている人が苦手です。とりわけ、怒られることに弱いです。職場でも嫌な思いをしました。トラウマになっていたこともあります。

そんな私でしたが、やっと、怒りの感情を、ニュートラルに捉えることができるようになってきました。

怒っている人が苦手な人に超オススメの本を紹介します。

アドラー心理学における怒りの捉え方

アドラー心理学を学び、実践し、感情には目的があることを知りました。

注目がほしい、保身のため、相手を思い通りにしたい、正義感、など。怒りという感情を使って、何かの目的を達成しようとしているという考え方です。

そして、その目的は、辿っていくと、必ずいい目的に行き着くと言うことを学びました。

例えば、失敗した部下に対して怒る上司。もしかしたら、ただ、自分の思い通りにしたくて怒っているのかもしれません。しかしながら、その先にある目的は、お客さんを満足させたい。会社の業績を上げたい。部下を成長させたい。など、目的を辿っていくと、いい目的に行きつきます。

自分が怒ってしまった時も、いい目的に注目すると、建設的な行動に繋がります。

アドラー心理学は、自分も相手も幸せになる思考や行動を実践する心理学。相手(と自分)の長所やいい意図に注目すると、そんな道筋が見えてくるかもしれません。

アンガーマネジメントにおける怒りの捉え方

アンガーマネジメントを通して、怒りは第二感情で、その前には、心配や落胆などの第一感情があることを知りました。(マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント[戸田久美])

自分が怒りそうになった時に、相手に、第一感情を伝えるという方法です。

例えば、テレビを夜遅くまで見て、なかなか寝ない旦那にイライラした時。「早く寝なよ!」と怒る代わりに「身体が心配だから早く寝たほうがいいと思うの」と自分の第一感情を伝えます。

怒りで関係を悪化させる行動を減らすのに着実に効果があります。怒りの前には第一感情がある。嬉しい発見でした。

自己肯定感が低い人の怒り

自己肯定感の本を読み、自己肯定感の低い人は、自己犠牲に向かう人と、他者攻撃に向かう人がいることを理解しました。(「会社行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由~人間関係のカギは、自己肯定感にあった~[加藤隆行])

自分に自信がなかったり、相手のことを信頼できていないでいると、自分を肯定したい(正当化したい)が故に、つい、相手に攻撃的になってしまうというものです。

ちなみに、アドラー心理学では、怒っている人は「勇気がくじかれている人」かもしれないと考えます。怒っている人は勇気づけを必要としているんです。怒っている人に対する認識が変わってきました。

怒りの究極的な目的

怒りというものを、少しずつですが、客観的に捉えることができるようになってきました。

そして今回、この本を読んで、目からウロコというか府に落ちました!筆者の加藤隆行さんはアドラー心理学にも精通しているため、アドラー心理学のエッセンスも沢山盛り込まれた内容となってます。

この本には、怒りの本来の目的がシンプル且つ深く説明されています。

5つの基本感情(怒り、嫌悪、恐れ・不安、悲しみ、喜び)の本来の目的やその対処法が説明されています。その上で、怒りの究極的な目的が腹に落ちる構成となっています。

怒りの究極的な目的を2つに集約すると(私が本の中で最も重要と思えた2つのポイントです)

怒りは防御のための強いエネルギー

怒っている人はわかってほしい人

それぞれ本文より引用

この本を読むと、自分のネガティブな感情を肯定できるようにもなります。

怒りの感情が出てきた時って、何かを守ろうとしていて、相手に分かってもらおうとしてるんですよね。それって極めて自然で当たり前のことなんです。(だからと言って、破壊的な行動は許されません。感情と行動は別物です)

自分の感情を肯定できるようになってくると、不思議と、相手の感情も肯定できるようになれるんです(その確率が増える)。怒っている人は困っている人なんです。

怒りの感情に弱い私でしたが、怒りに対して、免疫力がついてきました。それどころか、優しくなれる場面も。

怒っている人が苦手な人にオススメの本です。