こんにちは。新田浩也です。ご訪問頂きありがとうございます。
自然の結末に似た考え方で、論理的結末というものがあります。(「自然の結末を試してみて」はこちら)
論理的結末とは
以下マンガてかよくわかる アドラー流子育て 宮本秀明[著] 岩井俊憲[監修]より引用
論理的結末とは?
子供が実際に行動を起こす前に、関係する家族との間に話し合いをもち、GOサインが出たら、子ども自身に責任を引き受けてもらう子育て法
お兄ちゃんが3年生の時、はるばる溜池山王まで、ロボット教室に行ってました。
毎回、楽しみで行っていたお兄ちゃん。家でも宿題も頑張っていたお兄ちゃん。しかしながら、だらけてきました。
ついていけなくなるから、遅刻はしないように!と先生から言われていましたが、遅刻が目立つようになってきました。
どうしたら遅刻をしないようになるか、一緒に考えてみたり。
「もう、遅刻するよって、言わないからね」と自然の結末を試してみたり。
実際、遅刻もして、先生に怒られたり、授業について行けず、困ったりもしました。
しかしながら、いっこうに、遅刻がおさまりません。
論理的結末を息子に試してみました
そこで、お父ちゃんは、「論理的結末」を試すことにしました。
パパ: 遅刻がなおらないね。先生も困ってるし、お父さんも、嫌な気持ちになっちゃうんだよね。ロボット教室の送り迎えも大変だし、お金もかかってるんだよ。
お兄ちゃん: •••
パパ: もうロボット教室、行きたくないの?
お兄ちゃん: 行きたい
パパ: そうなんだ。行きたいんだ。でも、こんな遅刻ばかりしてたら、やる気がないように見えちゃうんだけど、どうなの?
お兄ちゃん: そんなことない。
パパ: そうなんだ。お父さんもお母さんも、溜池山王まで行くの結構大変なんだよね。なのに、〇〇(お兄ちゃん)が遅刻ばかりしてたら、やる気がないと思って、もう、送り迎え嫌になっちゃうよ。もうやめてほしいって思っちゃう。
お兄ちゃん: •••やめたくない
パパ: じゃあ、あと3回遅刻したら、ロボット教室やめてもらうっていうのはどう?本当にやる気があったら、時間どうりに行けると思う。
お兄ちゃん: ••••••わかった。
そして、その後も、遅刻しそうになったり、実際に遅刻したり。めっちゃ走った時もありました。
お兄ちゃんなりに、頑張りも見ることもできました。特に、2回遅刻した後は、遅刻しないように工夫もしていました。朝のテレビは見ないように、など。
なんとか、3回遅刻はせずに、最終日を迎えることができました!
「論理的結末」それなりに効果があったと思っています。状況によっては、今も、たまに使っています(お兄ちゃんのみ)。
論理的結末を使用する上での留意点
罰で操作することにならないようにする。こうなってしまうと、もはや、勇気づけの子育てでは、なくなってしまいます。
論理的結末は、一歩間違えると、罰や恐怖で操作することになってしまします。そうならないために私が気をつけことは3点です。
まず、論理的結末以外の方法をいろいろ試すこと。なぜなら、論理的結末は、罰や恐怖で操作することになりかねず、難しいツールのためです。
2つ目は、息子が納得感を持って、合意すること。これがないと、罰と恐怖で操作することになってしまうかもしれません。
3つ目は、納得感を持ってもらうためにも、目的と論理的結末に関連性が高いこと。今回の件では、送り迎えで大変な思いやお金もかかっているので、やる気がないなら、やめてほしいと思っているのはあながちおかしくない。やる気と遅刻は関連性があると考えてもおかしくない。遅刻をしないことは、それほど、難しくない。など、総合的に考えて、目的と論理的結末に、関連性があると考えました。
あと、もう一つ、重要な覚悟が必要です。
できなかった時に論理的結末を実行する覚悟と、実際に、そうなった場合は、論理的結末を実行することです。
そうしないと、論理的結末が子供にとって、どうせ許してくれるだろう、と思ってしまいます。
あと、小学生になる前は、論理的結末は、使わない方がいいと思っています。
プリンセスには使ってません。なかなか、納得感を持って、合意するのは難しそうということと、そもそも、論理的結末よりも、他の方法の方が、効果が高いと実感しているためです。
Positive DisciplineのLogical Consequences
こちら、私の好きな、Positive Discipline の 論理的結末(Logical Consequences)です。
https://www.positivediscipline.com/articles/logical-consequences
4つのポイントが挙げられています。
関連性がある Related
尊重している Respectful
合理的である Reasonable
役に立つ Helpful
Positive Discipline においても、論理的結末の優先順位は低いとされており、できれば使わない方がいいくらいと私は理解しています。
その上でですが、子育てにおいて、論理的結末(又は約束などそれに類似したこと)を使用することは避けて通れないと思います。
だからこそ、使うときは、罰や恐怖で子供を操作しようとしないことに十分に気をつける必要があると思いました。
ロボット教室。1年以上前のことです。ロボットの写真撮ったら、いろんなことを思い出しました。。。懐かしいです。子供と一緒に行った習い事って、実は、親も楽しんでますね。