子供のかんしゃくなど親を困らせる行動への対処法|子どもの勘違いを解き明かす!

子供のかんしゃくなど親を困らせる行動への対処法|子どもの勘違いを解き明かす!

我が家のプリンセス。乱暴な行動に出ました。

私が寝かせつけをしていると、暑がっていたので、うちわで、パタパタ。すると、娘は「もっとちゃんとやって!うちわ2つ使ってやって!」私は「2つは疲れちゃうからお父さんはやだよ」

すると、娘はイライラして、うちわの棒の部分を持って、ガッガッと大きな音を立てて乱暴な行動をし始めました。

うーん。困ったものです。お父ちゃんは、どんな対応をすべきか、アドラー式子育てを参考にしました。

子どもの勘違いを解き明かす!

子どもが親を困らせる行動をしている時は、勘違いをして、間違った目標を達成しようとしていることがあります。アドラー心理学の子育てでは、主に4つの勘違いがあると考えます。

(子どもの勘違いによる間違った目標は、あくまでも可能性のひとつで、ただ共感して欲しいだけだったり、何かに困っているだけだったり、あと少しだけ援助が必要だったりと、いろんな可能性があります)

1. 特別な注目(注目)・・・私は注目されないと家族の一員と感じられない

2. 自分の思い通りにする(権力闘争)・・・思い通りにならないと私には価値がない

3. 仕返し(復讐)・・・仲間なら、あなたも同じ目に合わうべき

4. 何もできない(無能力)・・・私には価値がない。もう何も期待しないで

Positive Discipline(Jane Nelsen) のMistaken Goal Chartより翻訳して引用

自分の存在価値(自己肯定感)や仲間であるという繋がり(所属感)を感じるために、子どもが、間違った目標を持ってしまうことがあります。

特に、子どもの勇気がくじかれていて、自己肯定感や所属感が低くなっている時に、勘違いをする傾向があります。

娘の乱暴な行動の目的は?

明らかに2番目の権力闘争だと思いました。お父さんは私のことが好きなら、私の思い通りにしてくれるはず。親は子どものことが大切なら、なんでもお願いを聞いてくれるはず。

娘の乱暴な行動の後に、娘の願いを聞いてしまったらヤバイと直感しました!

単なる幼児さんの甘えとは異なっていると思いました。

権力闘争への対応方法を考える

子どもが権力闘争を仕掛けてきた時の基本は、同じ土俵に上がらないということです。まずは落ち着きます。相手を論破しようすると、ますますヒートアップして、子どものペースに巻き込まれていまします。

次のステップとしていくつか考えられます

1. 子ども自身になんとかしてもらう

2. いくつかの選択肢の中から選んでもらう

3. 戦わず、屈せず

4. 土俵から降りて落ち着く

5. 優しさと毅然さ

6. 話さないでジェスチャーで示す

7. 淡々と自分のことをする

8. スケジュールを見せる

9. お互いの尊重を示す

10. 子どもに妥協案を出してもらう

11. 毅然と実行してみる

12. 家族会議で解決する

Positive Discipline(Jane Nelsen) のMistaken Goal Chartより翻訳して引用

私が取った対応は、土俵から降りて落ち着くことでした。無反応というシンプルな対応です。

しばらくの間、娘の乱暴な行動を、ベットの横の読み聞かせの定位置で、そっとしておきました。

そしてしばらくすると、娘は、乱暴な行動に飽きたようで、次第に落ち着いてきました。

娘が落ち着いたところで

「今日は、どの本読む?何冊か決めてくれる?」

いつもどおりの読み聞かせのルーチンに戻りました!(心の中でガッツポーズ)

娘の乱暴な行動への私の対応は、何もしないという無反応の対応でした。ふー。うまくいって良かったです(汗)

普段の勇気づけ(事前対応)の大切さ

子どもの勘違いによる親を困らせる行動への対応方法について話してきましたが、より効果的なのが普段の勇気づけです。今回の対応が事後対応とすると、普段の勇気づけは事前対応となり、子どもが勘違いすること自体の頻度を減らすことができます。

普段の勇気づけで、子どもの自己肯定感と所属感が高まっていれば、親からの特別な注目は必要なくなり、自分の思い通りにならなくても、自分には価値があり、居場所があると思えるからです。

とはいうものの、子どもは親を困らせるものです。時には同じ土俵で権力争いをしたり、子どもの言いなりになってしまってもいいと思います。

なんとなく、普段の勇気づけができていて、なんとなく、子どもの勘違いへの事後対応ができてれば、長期的に見れば、子どもの自己肯定感と所属感は育っていきます(^^)

今回のアドラー式子育ての参考資料

アドラーペディア(アドラー大学が運営しているアドラー心理学の情報サイト)にJane Nelsenが子どもの勘違いによる間違った目標について説明している動画が提供されてます。

https://www.adlerpedia.org/concepts/96#resource-45

Mistaken Goal Chartは下記のリンクよりご覧になれます。今回の娘への対応は、このチャートをもとに検討しました。子どもの困った行動への対処方法を検討する上で、とても役に立つチャートです。

https://adler-prod.s3.amazonaws.com/uploads/resource/filename/35/MistakenGoalChart.pdf

Positive Disciplineの子どもの勘違いを解き明かす(Break the Code)です。今回のアドラー式子育ての手引きのベースとなっています。

by Jane Nelsen When children are misbehaving, they are speaking to adults in cod…
www.positivediscipline.com