不安を克服する力を育てるには?我慢させる?それとも?

不安を克服する力を育てるには?我慢させる?それとも?

子供に不安を克服する力を持って欲しいですか?

答えは言うまでもなくYesですよね。

アドラー式子育てを実践することで、不安を克服する力が育ってくることが分かってきました。

その原理と方法を紹介します。

不安を克服する力とは?

不安とは何かを理解するために不安の良い点と悪い点を列挙してみました。

良い点・・・

  • 危険を察知する
  • 不安を取り除こうと努力する
  • 自分を守ろうとする

悪い点・・・

  • ストレスが溜まる
  • 押し潰されそうになる
  • 活力が無くなる
  • 逃げ出したくなる
  • 登校/出社できなくなる
  • 病気になる

親が子供に不安を克服する力を持って欲しいのは、悪い点を克服して欲しいからではないでしょうか。どちらかというと、不安をバネにしてほしいですよね。

不安を克服する力とは、不安になるような出来事が起こった時に、良い点へ向かう力とも言えるのではないでしょうか。

良い点に向かう力を「考え方の癖」と考えることができます。なぜなら、同じような不安になる出来事があったとしても、それをプラスの方向に持っていく人とマイナスに向かう人がいるからです(アドラー心理学の自己決定性という理論がしっくりします)。

ざっくりいうと、不安を克服する力とは

不安なことが起こっても→なんとかなる

という考え方の癖とも言えます。

癖というのは、頻度が上がると付いてくるものですよね。つまり、不安なことが起こってもなんとかなる経験(不安を取り除く経験)を増やせば、不安は克服できる、という考え方の癖がついてくるという原理です。

逆に、我慢させるのはどうでしょうか?

我慢させると言うことは、不安を取り除かない経験になります。「不安は我慢するもの」という考え方の癖がついてしまうことになります。

どちらの考え方の癖を子供に身につけて欲しいですか?

時には我慢することも必要だと思います。しかしながら、不安を克服する力が身についていれば、我慢は一時的なもの、と捉えることができるのではないでしょうか。

不安を克服する力をコツコツ育てるアドラー式子育ての具体例を3つ紹介

「車の臭いやだ〜。車乗りたくな〜い。」

小さい子供って臭いに敏感ですよね。5歳の娘がまさにそうです。大人はなんとも思わず我慢できても、娘には我慢できないようです。

アドラー式子育てを始める前は、車に乗る必要性を説明して、なんとか娘に我慢させようとしていました。

大人にとってはちょっとした我慢に見えるかもしれませんが、娘にはとっては、大きな我慢だったと思います。結構、嫌な思いをしていたことでしょう。

そこで登場したのが、アドラー式子育ての基本である「相手の関心に関心を持つ」と「相互尊重」です。モンテッソーリ的には子供をよく「観察」です。

そう言う気持ちになると自然に出てくる視点が「車、臭いんだね。嫌なんだよね。わかった、臭いをなんとかする!車の臭いを無くすものがないか探そうね!」というものです。

そして、いろいろ試した結果、ゼオライト(石の種類)の消臭袋を妻が見つけました。普通の消臭剤や芳香剤は、娘には、その臭いも嫌でなじみませんでした。ゼオライトは、ほとんど臭いはありませんが、消臭力もそこそこあります。

私にとっては、車の臭いの変化はそんなに感じられませんでしたが、娘にとっては、大きな違いとなったようです。「もうだいじょうぶ〜」となりした。

この体験から娘が学んだ大切な価値観が2つあります。

  • 周りのみんなは優しい
  • 嫌なことがあっても解決法がある

周りのみんなが優しいと思い、所属感があると人は安心できます。まさに、不安を克服する基礎体力とも言えます。

嫌なことがあっても解決法があると学ぶと「自分はできる」という感覚が育ってきます。自己肯定感や自己効力感に繋がっていきます。今回は自分で解決法を見つけたわけではありませんが、一緒に解決法を探したことにより、それなりに、困難には解決法があるという感覚が身についたと思います。

お母さんがいいモードの娘

「保育園に行くのお母さんがいい〜」「今日は早お迎えが良かった〜」「(おやつが食べたいので)今日は遅お迎えが良かった〜」「お母さんのお迎えが良かった〜」

お母さんがいいモードの時の娘です。そんな時、お父さんの保育園の登園やお迎えはひと苦労です。

相手の関心に関心を持って、相互尊重の精神で娘をよく観察してみると、わかることがありました。

お迎えがお父さんになったり、お母さんになったり、早お迎えになったり、遅お迎えになったり。すべて大人の都合です。娘にとってはえらい迷惑だったと思います。

特に子供には未来を見通す力がまだ育っていません。モンテッソーリ的には秩序感の形成中。突然の変更には敏感な時期でした。

そこで登場したのが、子供目線で考えた「誰がお迎えに行くか表」です。

大人の都合を見える化して、見通しができるようになるのが狙いです。ドラえもんはお父さんのお迎え。ソフィアはお母さん。おにぎりは遅お迎え。新幹線は早お迎えです。

表を見た段階で「えー。明日はお母さんお迎えがいい〜」「(おやつが食べたいので)遅お迎えがいい〜」など、不満を爆発させることも。

ただ、前もってわかることで、理由を説明したり、気分を盛り上げたり、話し合ったり、対策ができるようになりました。少なくとも当日のイヤイヤより遥かにマシです。

そして、この表がなぜ、不安を克服する力を育てることになるかと言うと、表を通して、未来を見通す方法や事前に協議する方法を学ぶからです。

大人の都合=子供にとっては突然の予定変更=子供の不安

という経験が

事前に予定を教えてもらったり、予定を立てたり、話し合えば、不安は無くなると経験に変わったことになります。

きっと、誰がお迎えに行くか表を通して、不安を克服する力がついたと思います!

登園での娘のトラウマ

登園で娘にはちょっとしたトラウマがあります。大人目線ではちょっと大袈裟かもしれませんが私がいなくなっちゃうかもというトラウマです(バイバイする時のタッチとギューをしないことの不満も)。そして、娘は自分で克服する方法を見つけました。

年少さんになると、部屋に着くと、自分で洋服やカバンをしまったり、準備をするようになります。そして、準備が終わってから、先生に申し送りをして、バイバイとなります。

一度、準備中に、私が何も言わずにトイレに行った時にのことです。娘は大泣きしました。私がどこかに行ってしまったと思ったようです。

娘にとっては大きな出来事だったんです。そのことがトラウマになったようで、それ以来、準備をする前に、私にひとこと言います。

「見えるところで待っててね(^^)」

私がいなくなってしまうかもしれないという不安を、見えるところで待ってもらうことで、克服したようです。これ。結構、感心です。

もう、半年くらい「見えるところで待っててね」は続いていますが、私のことはあまり気にしていない様子です。トラウマを自分で克服したと言えるような気がしています。

私もひとつやふたつトラウマがあります。程度は違うものの誰だってあるのではないでしょか。

娘の克服方法がヒントになりました。参考にしていろいろ試してみようと思っています。

発想の転換で不安を克服する力を育てる

発想と転換とでも言いましょうか。不安を克服する力は、我慢をする経験ではなく、不安を取り除く経験をすることでついてくるという方法でした。

アドラー式子育てを実践することで、そんな力も自然とついてきます!