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子どもが何かをしてもらった時につい言ってしまう「ありがとうは?」
なんだか感謝を強制しているみたいです。
私も何回も言ったことがあります。
先日、お兄ちゃんが、妹に、ありがとうのオネダリをしているのを発見。なんだか違和感を感じてしまいました。
もし、そんなことを私が妻から言われたら、嫌な気持ちになります。(妻から言われて嫌なことは、大抵、子どもも親から言われたら、嫌な気持ちになるという仮説を立てています)
では、その代わりにできることはなんでしょうか。次の2つの方法があります。2つ目は、最近、始めたところですが、なかなかいいです。
- 親がお手本となる
- 気持ちに共感する言葉がけ
親がお手本となる
子どもは親や周りのことをよく見ています。真似をするのが好きですから。言葉を覚えるのもそうですよね。真似をして、相手の反応を見て言葉を覚えていきます。
感謝の気持ちを伝える方法もきっとそうです。身近な親が、感謝の気持ちを伝えていれば、自然と覚えていくのではないでしょうか。
「ありがとう」と言って欲しいと思っている時点で、あなたに感謝する価値観があると言うことですよね。
今は「ありがとう」を言えないかもしれませんが、99%の確率で、そのうち言えるようになります。赤ちゃんが、ハイハイをできるようになり、立てるようになったのと同じです。
気持ちに共感する言葉がけ
お手本による効果を加速させるのが、気持ちに共感する言葉がけです。ありがとうが無しだと、相手も、物足りない感があるかなーと、親として思ってしまいます。気持ちに共感する言葉がけは、そんな物足りなさも埋めてくれます。
- 「〜してもらって嬉しかったね〜」
- 「〜してもらってよかったね〜」
そして、子どもが「うれしかった〜」(ニコッ)と言ったらどうでしょうか。
きっと、相手もうれしい気持ちになりますよね。ちなみに私は他人の子どもにうれしいと言われたら、とてもうれしい気持ちになります。その子の親が「ありがとうは?」と促して、「ありがとう」と言われた時よりうれしいです。(そんな姿もかわいいです)
その上で、親が、子どもの代弁のような感じで「ありがとうございます」と言ったとしても、自然な流れとなります。
ありがとうを言わせるのは悪いこと?
「ありがとうは?」と子どもに促したとしても問題ないと思います。きっと、可愛らしく「ありがとう」と言うだけのことで、子どもは強制されてるとは思ってないでしょう。
ただ、強制ばかりだと、親の期待に応えるために言うようになってしまい、単純に感謝の気持ちを伝えると言う感覚が、薄れてしまいます。
代弁して「すみません」は控えたい
できれば控えたいのが、子どもが何かをしてもらった時に、代弁して「すみません」と言うことです。子どもは、うれしいことをしてもらったのに親が謝ってるので、自分は何か悪いことをしたと、勘違いをしてしまうかもしれません。
気持ちに共感する言葉がけの方が、自然な感謝に繋がります。小さなことですが、相手も、子どもも、自分も、みんな幸せな気持ちになります。大袈裟ですが、共同体感覚(自己受容、他者信頼、他者貢献)が広がる感じです。
感謝を求めていたお兄ちゃんに聞いてみた
お兄ちゃんが妹に、ありがとうのオネダリをしている時、聞いてみました。
「ありがとうって言われるより、うれしいって言われたほうが、うれしい気持ちにならない?」
お兄ちゃん(少し考えた後に)「確かに!」
まあ、実際のところ、両方(ありがとう、うれしい)だともっとうれしいですよね。そんな見本になろうと改めて思いました。(ちなみに、ありがとう、うれしいは、アドラー心理学の代表的な勇気づけの言葉がけです)