「勉強ができない」じゃなくて「勉強をしない」ということ。ついに認めたお兄ちゃん。

「勉強ができない」じゃなくて「勉強をしない」ということ。ついに認めたお兄ちゃん。

2019年5月9日

こんにちは。新田浩也です。ご訪問頂きありがとうございます。

塾のお迎えの帰り。

お兄ちゃん。

テストの点数が悪かったと教えてくれました。

それもそのはず、最近、「青鬼」のゲームにハマって、あまり勉強していません。

それをお兄ちゃん、よくわかっています。

そこでお兄ちゃんがひとこと。

「勉強やろうと思ってもできないんだよ」

「テレビ見ちゃうの」

うわぁ〜。

アドラー勇気づけ講座のELMトレーナーをしているお父ちゃんとしては、聞き流せない発言です!

できないんじゃなくて、ただ「しない」だけ

アドラー心理学では、環境のせいではなく、最終的には自分が決定しているという考え方があります。環境の犠牲者ではなく、未来は自分で創造できる、というか考え方です。

(お兄ちゃんにプチELM講座開始)

お兄ちゃんに、言い換えさせました!

勉強ができないんじゃなくて、勉強をしないだけ。

お兄ちゃん、なんか納得いかない様子。

お兄ちゃん「しないんじゃなくて、できないの〜!」

お父ちゃん「やろうと思ったらできるんでしょ。しないって最終的に決めてるのは自分なんじゃない?」

お兄ちゃん「えー。しできないの〜」

とわけのわからない造語で抵抗のお兄ちゃん。

お父ちゃん「泳げなかったら、練習して、できるようになるでしょ?泳げるようになっても泳がなかったら、泳げないんじゃなくて、泳がない、になるんじゃない?」

お兄ちゃん「勉強しようと何回もチャレンジしても、できないの〜。テレビ見ちゃうの〜」

お兄ちゃん「しできない」

その後も、いったりきたりの会話が続きます。

お父ちゃん「認めたくないの?」

お兄ちゃん「負けず嫌いだから、認めたくないの〜」

お父ちゃん「じゃあ、100円あげたら認めてくれる?」

お兄ちゃん「•••」

お父ちゃん「じゃあ、500円」

お兄ちゃん「ゔー」

お父ちゃん「じゃあ、認めたら、1000円あげる!」

なんとも、「アドラー式子育て」に反する、ご褒美作戦のお父ちゃん!

お父ちゃん「ご褒美は、やっぱ、おかしいよね〜」

お兄ちゃん「うーん。認める!」

お父ちゃん「どうして認めてくれたの?」

お兄ちゃん「なんか、さっき話していたことが、響いた。なんか納得した。でも、何かは忘れちゃった」

お父ちゃん「約束した手前、100円はあげるね。流石に1000円はおかしいし」

家に着いて、わかったんだね〜、とハグをしたら、お兄ちゃん、驚く行動に!

なんと、ハグをした隙に、100円玉を、お父ちゃんのポケットに返していました!

お兄ちゃん、カッコいいことするね!

嬉しいお父ちゃんでした。

さて、「勉強ができない」じゃなくて「勉強をしない」ということを認めたお兄ちゃん。

今後の展開が楽しみです。

勉強が「しできない」とは

お兄ちゃんが苦し紛れに言ったことば。勉強をしできない。

したいけど、できない。というなんとも言えない気持ちを表現してくれました。

アドラー心理学では、意識と無意識を一体として考える「全体論」という考え方があります。

「しできない」は、妙にしっくりしました。

半年後のお兄ちゃんは?

学校が早く終わると、塾に行って、勉強をすることも。

家ではテレビや漫画など、誘惑が多くで勉強ができないことに気づいたとのことです。

ちなみに、iPadのゲームはスクリーンタイムで制限しています。最初はお母ちゃんに制限されていましたが、お兄ちゃんも納得しているようです。

大人が図書館やカフェに行って勉強をするのと同じですね。