【コラム】パパのための勇気づけの子育て

【コラム】パパのための勇気づけの子育て

2020年6月23日

こんにちは。新田浩也です。川崎パパ塾という地域団体のホームページで、アドラー心理学を基礎とした「勇気づけの子育て」のコラムを連載しています。回数も増えてきたので、まとめページを作成することにしました。

アドラー式子育てとは、一言で言うと、子どもが幸せになる子育てです。アドラー心理学のことは、世界的なベストセラーとなった「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」で、ご存知の方も多いかもしれませんが、誰もが幸せになれると言うアドラー心理学の思想と理論に基づいています。

アドラー心理学の理論はとてもシンプルです。ありのままの自分を受け入れられること(自己受容)。他者を信頼すること(他者信頼)。自分を犠牲にすることなく自分は役に立っていると感じるられること(他者貢献)。人が幸せになる条件はこの3つに集約されます(諸説あります)。

私の子育て人生を豊かなものに変えてくれたアドラー心理学の子育て。その影響は、子どもだけでなく、パパとママ、家族全体に広がっていきます。アドラー式子育てを、より多くの方に知って頂けたらこの上ない幸せです。

最新記事) 子育てにおける「毅然さ」について

アドラー式子育てと言えば、褒めるより効果的な「勇気づけ」が定番です。子どものできていることに注目して、私はできる!僕は役に立っている!と子どもが感じるように勇気づけます。

優しい子育法のように見えますが、実は、厳しい子育法でもあります。今回は、発達心理学者のバウムリンドの4つの子育てスタイルを参考にしながら、アドラー式子育ての「毅然さ」の部分に注目します。

4つの子育てスタイルから見たアドラー心理学の子育て

子育てスタイルは、子どもへの要求度と子どもへの尊重度合いの2つの軸により4つに分類されます。

  • 支配的・独裁的なスタイル (要求度:高)(尊重度:低)
  • 放任的・許容的なスタイル (要求度:低)(尊重度:高)
  • 無関心・ネグレクト(要求度:低)(尊重度:低)
  • 民主的なスタイル(要求度:高)(尊重度:高)

アドラー式子育ては、子どもへの要求度も尊重度も高い、民主的な子育てスタイルで、優しさと毅然さの子育てとも呼ばれています。

アドラー式子育ての厳しさ

この記事では、2種類の厳しさを紹介しています。

一つ目は、子どもの行動の結末は子どもに引き受けてもらうというもの。子どもの意志は尊重しますが、責任も引き受けてもらうというものです。

もう一つ目は、言うべきことは、覚悟を持ってきっぱりと言うことです。子どもは親の本気度を見透かします。なので、覚悟を持ってきっぱりとです!

詳細はこちらの記事をご覧ください。

アドラー心理学を基礎とした「勇気づけの子育て」を実践している、新田浩也(にったひろなり)です。 久しぶりのコラ…
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Vol.01) 「信頼」して自分のお口をチャックしてみよう!

早く起きなさい!忘れ物ない?宿題した?マンガばかり読んでない?早くお風呂入りなさい!片付けなさい!

命令口調や指示言葉ばかりになっていませんか?

第1回目のコラムでは、まずは、自分のお口をチャックしよう!というものでした。そのベースとなる考え方は、子どもを信頼して長期視点で見守っていこうというものです。

子どもは親が思っているより能力が高く、自分で解決することができます。すぐにはできないかもしれませんが、いつかできるようになるものがほとんどです。失敗することもあるかもしれません。でも、失敗から学ぶことも多いはずです。

子どもを信頼して長期視点を持つ

信頼して長期視点は、アドラー式子育ての基本理念です。長期視点を持つと子育てのイライラも減ります!

詳細はこちらの記事をご覧ください。

「勇気づけの子育て」の目的の1つに、子供が困難を克服できるように自立することが挙げられます。「子供を信頼して失敗を経験させるということ」今回のコラムでは、この一…
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Vol.02) どんな自分にもオッケーを出そう!

ありのままのの自分を受け入れること。それは、アドラー式子育てで、1番大切なことかもしれません。アドラー式子育ての講座でも、親が自分のことを大切にすることの重要性を話す講師の方も多いです。

子どもは笑っているパパが大好き

子どもは、どんなに立派なパパよりも、笑顔のパパが大好きです。良い父親になる必要はないんです。それに気づくと、肩の力がスッと軽くなります。

不完全な自分を受け入れる勇気を持つこと

自分の不完全な部分も含めて受け入れることができると、相手に対しても優しくなります。どんな自分にもオッケーを出して、自分のことを大切にすると、相手も大切にできます。

自分に厳しくてもオッケーです。自分に厳しい自分にオッケーを出せていればいいんです。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

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Vol.03) 「ダメ出し」から「ヨイ出し」への切換えで、子供をずっと勇気づけ!

私はダメ出しってされたら落ち込みます。会社では上司からダメ出し。家では妻からダメ出し。指示や命令ばかりされても落ち込みます。

では、親は子どもに対してどうでしょうか。

早く起きなさい。早く用意しなさい。マンガばかり読んでないで早く宿題やりなさい。早くお風呂入りなさい。静かにしなさい。危ないからそれやめなさい。走らないなの。だから言ったでしょ。

うーん。結構、言ってたと思います。

ダメ出しは効果がない

アドラー式子育てでは、ダメ出しは、効果がないと考えます。まあ、実際、効果なかったです。その代わりに、当たり前にできていることのヨイ出しを推奨しています。

子どもは注目された行動が増える

仕組みはとてもシンプルです。子どもは注目された行動が増えていくからです。

子どもが小さいうちは、適切な行動のオウム返し。お靴履けたね〜。など。

ヨイ出しの代表的な声かけは、ありがとう、助かる〜、うれしい〜、頑張ってるね。いろんな場面で使えます。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

今回のテーマは「「ダメ出し」から「ヨイ出し」への切換えで、子供をずっと勇気づけ!」についてご紹介します。私の場合、「ダメ出し」から「ヨイ出し」への切換えの前後で…
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Vol.04) その褒め方はちょっと危険かも?褒めると勇気づけの違いとは?

アドラー心理学の子育てと言えば、褒めない・叱らない子育て。褒めるより子どもが伸びる勇気づけ。「勇気づけ」がアドラー式子育ての中核的な存在です。

褒めると勇気づけの違い

勇気づけは子どもの良いところに関わらず、当たり前のこと、子どもの存在価値自体を認める言葉がけです。それに対して、褒めることは、条件付きの言葉がけの側面を持っています。アドラー式子育ては、褒めるの副作用に注目している点が特徴的です。しかしながら、すべての褒めるが悪いわけでなく、実際のところ、大部分の褒めるが勇気づけにもなります。

副作用のある褒めるについて

代表的な例として以下があります

  1. 結果だけを褒める・・・「100点取ってすごいな」
  2. 上から目線の評価・・・「よくやったな」
  3. 才能や能力ばかり褒める・・・「お前はかしこいな」
  4. ご褒美・・・「100点取ったからご褒美ね」

こればかりになってしまうと、子どもへのプレッシャーになったり、できる自分でないと価値がないと勘違いしてしまうかもしれません。しかしながら、こればかりでなければ、気にする必要はありません。100点を取ったのに100点に触れないのは逆に不自然ですよね。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

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Vol.05) 子育ての目的ってなんですか?

そもそも子育ての目的ってなんでしょうか。アドラー式子育てでは、子どもの共同体感覚を育てることを目的としています。私が学んだSMILE講座では、共同体感覚を、子どもが幸福になる3つの条件としてまとめています。

自分が好きであること【自己受容】

他の人たちを信頼できること【他者信頼】

自分は役に立つ人間だと感じること【他者貢献】

SMILEテキストより引用

「私はできる!」(自己受容・自己肯定感)「僕は役に立っている」(所属感・貢献感)という感覚を育てると表現されることもあります。

例えば、「ありがとう、大好き!」と言われたらどうでしょうか。自分は役に立っている。自分には存在価値があると感じることができます。

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Vol.06) パパが家族をご機嫌にできる簡単な方法

アドラー心理学の子育てもそうですが、世の中には沢山の育児法や教育法があります。でも、結局、辿り着くところは同じような気がしています。

それは「大好き」(ぎゅー)と言い続けることです。最低でも1日1回。できれば朝と夜の2回!

言い慣れてないと最初はぎこちないかもしれませんが、慣れてきます!だって、パパはママや子どものことが大好きなんですから。

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